遺言書があると相続税はどうなる?節税との関係・注意点を専門家が解説

遺言書を作成しようと考えたとき、
「相続税にどのような影響があるのだろうか」と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。

「遺言があれば節税になるのか」
「書いておかないと損をしてしまうのか」
といった不安を抱えたまま、具体的な対策が分からず悩んでいる方も少なくありません。

「まだ元気だから大丈夫」
「うちは家族仲がいいから揉めないはず」
そう思っていたにもかかわらず、相続をきっかけに状況が大きく変わってしまうケースは少なくありません。

結論からいうと、遺言書そのものに相続税を直接減らす効果はありません。
しかし、遺言によって遺産の分け方が決まることで、結果的に相続税額に大きな影響を与える可能性があります。

実際に、遺言がなかったことで遺産分割がまとまらず、
本来利用できたはずの特例が使えずに税負担が増えてしまうケースもあります。

この記事では、遺言と相続税の関係について、具体例を交えながらわかりやすく解説します。
遺言を作成するべきか迷っている方や、相続税に不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事では相続税に関して一般論を述べております。お客様の状況・環境に合わせた説明、コンサルティング等は税理士の独占領域となります。

相続について話し合う日本人家族のイラスト。高齢の両親と成人した子ども2人がリビングで書類や通帳を前に悩んでいる様子。
相続は家族全員に関わる問題。事前の準備がないと、話し合いが難航するケースも少なくありません。

目次

①:遺言書があると相続税はどうなる?【結論】

遺言書は、相続税を直接的に減らすものではありません。
しかし、遺産分割の内容を左右することで、相続税額に大きな影響を与える重要な役割を持っています。

相続税には、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例など、
一定の条件を満たすことで税負担を軽減できる制度があります。

これらの制度は、単に財産の総額ではなく、
「誰が・どの財産を取得するか」によって適用の可否が決まるのが特徴です。

そのため、遺言がない場合には遺産分割協議によって分け方を決めることになりますが、
必ずしも税務面まで考慮された分割になるとは限りません。

一方で、遺言書があればあらかじめ分割内容を指定できるため、
相続税の負担も踏まえた遺産分割を実現しやすくなります。

遺言書で特定の相続人に相続させない方法を知りたい方はこちら

②:【実例】遺言がないことで起こりがちな相続トラブル

「うちは仲がいいから大丈夫」
そう思っていたご家庭でも、相続をきっかけに状況が一変することがあります。

例えば、70代の父親が亡くなり、母と子ども2人が相続人となったケースでは、
自宅を誰が相続するかで意見が分かれ、話し合いが長引いてしまいました。

当初は円満に進めるつもりだったものの、
「自分ばかり我慢しているのではないか」という不満が積み重なり、次第に感情的な対立に発展していきます。

その結果、遺産分割がまとまらないまま相続税の申告期限が迫り、
本来であれば適用できた特例が使えず、税負担が増えてしまいました。

「こんなはずではなかった」
と後悔することになってしまったのです。

相続の話し合いで意見が対立している日本人家族のイラスト。兄弟が険しい表情で話し合い、母親が困った様子で見守っている。
相続の話し合いは、少しの認識の違いが対立につながることがあります。

遺産分割がまとまらず手続きが長期化する

例えば、父親が亡くなり、配偶者と子ども2人が相続人となったケースを考えてみましょう。

遺言書がない場合、誰がどの財産を相続するのかは、相続人全員で話し合って決める「遺産分割協議」によって決定されます。

しかし、

  • 「自宅は誰が相続するのか」
  • 「預貯金はどう分けるのか」

といった点で意見がまとまらず、話し合いが長引いてしまうことは珍しくありません。

その結果、相続手続き全体が進まず、数か月から場合によっては1年以上かかってしまうこともあります。

感情的な対立に発展するケースもある

相続は単なる手続きではなく、家族関係にも大きく影響します。

もともとは仲の良かった家族でも、

  • 「自分ばかり損をしている気がする」
  • 「生前の貢献が評価されていない」

といった不満が積み重なることで、感情的な対立に発展してしまうことがあります。

一度関係がこじれてしまうと、冷静な話し合いが難しくなり、結果として解決までにさらに時間がかかる悪循環に陥ります。

結果として相続税の負担が増えることもある

遺産分割がまとまらないことは、税務面にも影響を及ぼします。

相続税には、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例など、
税負担を大きく軽減できる制度がありますが、これらは遺産分割の内容が確定していることが前提となる場合があります。

そのため、

  • 分割が決まらず特例を適用できない
  • 想定とは異なる分け方になってしまう

といった状況では、本来よりも多くの相続税を支払うことになる可能性があります。

また、相続税の申告期限(原則として10か月以内)までに分割がまとまらない場合には、
一度不利な形で申告せざるを得ないケースもあります。

「遺言があれば防げた」ケースは少なくない

ここまで見てきたように、遺言がない場合には、

  • 手続きの長期化
  • 家族間のトラブル
  • 相続税の負担増加

といった問題が複合的に発生する可能性があります。

一方で、遺言書があればあらかじめ財産の分け方が明確になるため、
こうしたトラブルを未然に防ぎやすくなります。

「自分の家族に限って大丈夫」と思っていても、
相続がきっかけで状況が大きく変わることは珍しくありません。

だからこそ、遺言は単なる手続きではなく、
家族と財産を守るための重要な準備といえるでしょう。

遺言書で一人に相続させる方法と注意点に関してはこちら

③:なぜ遺言が相続税に影響するのか

相続税の仕組みを説明する図解。遺産総額から相続人ごとに財産が分配され、分け方によって相続税額が変わる様子を示している。
相続税は「誰がどれだけ受け取るか」によって負担額が変わります。

「税金のことは難しくてよく分からない」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。

実際、相続税は仕組みが複雑で、遺言とどう関係するのかイメージしづらいものです。

遺言書は相続税を直接的に減らすものではありませんが、
遺産の分け方(遺産分割)を左右することで、結果的に相続税額に大きな影響を与えます。

これは、相続税の仕組みが単純な「財産の総額」ではなく、
「誰が・どの財産を取得するか」によって変わるためです。

ここでは、具体的にどのような場面で影響が出るのかを見ていきましょう。

配偶者の税額軽減は「取得額」で決まる

相続税には、「配偶者の税額軽減」という大きな特例があります。

これは、配偶者が取得した財産について

  • 1億6,000万円まで
    または
  • 法定相続分まで

であれば、相続税がかからないという制度です。

ただし、この特例は実際に配偶者がどれだけの財産を取得したかによって適用されます。

例えば、本来であれば配偶者が多くの財産を相続した方が税負担を抑えられるにもかかわらず、
遺産分割の結果、配偶者の取得額が少なくなってしまうと、この特例を十分に活かせません。

遺言によってあらかじめ取得割合を指定しておくことで、
配偶者の税額軽減を最大限活かした分割が可能になります。

小規模宅地等の特例は「取得者」が重要

自宅や事業用の土地については、「小規模宅地等の特例」によって、評価額を大幅に減額できる場合があります。

しかしこの特例は、

  • 配偶者が取得する
  • 一定の要件を満たす同居親族が取得する

など、特定の条件を満たす人が相続することが前提となっています。

例えば、

本来であれば同居していた子どもが自宅を相続すれば特例が使えたにもかかわらず、
遺産分割の結果、別居している相続人が取得してしまうと、特例が適用できなくなる可能性があります。

遺言書によって取得者を明確にしておくことで、
特例の適用可否をコントロールしやすくなります。

遺産の分け方次第で相続税額は変わる

相続税は、単に財産の合計額だけで決まるものではありません。

例えば、

  • 現金と不動産のバランス
  • 収益不動産の有無
  • 将来の二次相続(配偶者死亡後)

などを踏まえて分割を考えることで、最終的な税負担は大きく変わります。

遺言がない場合には、相続人同士の話し合いで分け方を決めることになりますが、
必ずしも税務面まで考慮された分割になるとは限りません。

遺言を活用することで、
税負担まで見据えた計画的な遺産分割が可能になります。

遺言は「相続税対策の設計図」となる

ここまで見てきたように、遺言書そのものに直接的な節税効果はありません。

しかし、

  • 配偶者の税額軽減を活かす
  • 小規模宅地等の特例を適用する
  • 無理のない分割を実現する

といった、相続税を抑えるための前提条件を整えることができます。

つまり遺言は、
「相続税対策を実現するための設計図」ともいえる存在です。

相続税と遺言は切り離して考えるものではなく、
一体として設計することが重要です。

遺言があっても相続放棄は可能かを知りたい方はこちら

④:遺言がある場合・ない場合の違い

ここまで、遺言が相続税に間接的に影響する理由について解説してきました。
では実際に、遺言が「ある場合」と「ない場合」とでは、どのような違いが生じるのでしょうか。

それぞれの特徴を比較しながら見ていきましょう。

遺言がある場合のメリット

遺言書がある場合、あらかじめ財産の分け方が指定されているため、
相続発生後の手続きがスムーズに進みやすくなります。

具体的には、

  • 遺産分割協議が不要または簡略化される
  • 相続人同士のトラブルを防ぎやすい
  • 手続きが早く進み、精神的な負担も軽減される

といったメリットがあります。

また、分け方が明確であることにより、

  • 配偶者の税額軽減を活かした分割
  • 小規模宅地等の特例を意識した不動産の承継

など、税負担を考慮した遺産分割を実現しやすい点も大きな特徴です。

遺言と遺産分割協議|円滑に進めるためのポイントと注意点はこちら

遺言がない場合のリスク

一方で、遺言書がない場合には、相続人全員で遺産分割協議を行う必要があります。

この協議がスムーズに進めば問題ありませんが、実際には、

  • 意見が対立して話し合いが長期化する
  • 感情的な対立に発展する
  • 分け方が曖昧なまま進んでしまう

といったケースも少なくありません。

その結果、

  • 相続手続きが大幅に遅れる
  • 税務面を十分に考慮できない分割になる
  • 本来使えた特例が活用できない

など、不利な状況に陥る可能性があります。

比較でわかる遺言の重要性

遺言ありと遺言なしの違いを比較した図解。遺言ありは円満な相続、遺言なしは家族間のトラブルになる様子を対比している。
遺言の有無で、相続の進み方は大きく変わります。

ここまでの内容を整理すると、遺言の有無によって次のような違いが生まれます。

項目遺言あり遺言なし
分割方法あらかじめ指定されている相続人全員で協議
手続きスムーズに進みやすい長期化する可能性あり
トラブル起こりにくい起こりやすい
税務面配慮しやすい配慮されない場合もある

このように、遺言書があるかどうかで、
相続の進み方や最終的な負担には大きな差が生まれます。

遺言は「なくても相続はできるもの」ですが、
あることで相続の質が大きく変わる重要な準備といえるでしょう。

⑤:遺言でできること・できないこと

遺言書でできることとできないことを整理した図解。財産分配の指定など可能なことと、遺留分の侵害や税金免除などできないことを対比している。
遺言書にはできることとできないことがあります。正しく理解することが重要です。

遺言書は相続において非常に重要な役割を果たしますが、
その効果について誤解されているケースも少なくありません。

特に、「遺言を書けば相続税が安くなる」といった認識は注意が必要です。
ここでは、遺言でできること・できないことを整理しておきましょう。

遺言で寄付する方法と注意点|信頼できる団体を選び、想いを社会に届けるには?

遺言でできること(分割指定・トラブル防止)

遺言書の主な役割は、財産の分け方をあらかじめ指定することです。

具体的には、

  • 誰にどの財産を相続させるか指定できる
  • 相続人同士の話し合い(遺産分割協議)を省略または簡略化できる
  • 特定の人に多く相続させることも可能

といった点が挙げられます。

これにより、

  • 相続人間のトラブルを防ぎやすくなる
  • 手続きをスムーズに進められる

といった効果が期待できます。

また、結果として、

  • 配偶者の税額軽減を活かした分割
  • 小規模宅地等の特例を意識した財産の承継

など、相続税に配慮した分け方を実現しやすくなる点も重要です。

遺言ってこんなにできるの?“できること・できないこと”と活用例はこちら

遺言でできないこと(直接的な節税)

一方で、遺言書には限界もあります。

よくある誤解として、「遺言を書けば相続税が安くなる」というものがありますが、
遺言書そのものに直接的な節税効果はありません。

相続税を減らすためには、

  • 生前贈与の活用
  • 各種控除や特例の適用
  • 財産評価の工夫

など、税務に関する専門的な対策が必要になります。

これらは遺言だけで完結するものではなく、
税理士などの専門家による検討が不可欠な分野です。

よくある誤解に注意

遺言に関しては、次のような誤解もよく見られます。

  • 「とりあえず書いておけば安心」
  • 「ネットのテンプレートで十分」
  • 「家族がうまくやってくれるはず」

しかし、実際には、

  • 内容に不備があり無効になる
  • 実情に合わない分け方になってしまう
  • 税務面で不利になる

といったリスクも考えられます。

遺言は“書くこと”が目的ではなく、
「適切な内容で作成すること」が重要です。

遺言書の正しい書き方を知りたい方はこちら

⑥:よくある質問(Q&A)

遺言と相続税に関しては、多くの方が共通して疑問に感じるポイントがあります。
ここでは、特によくある質問について分かりやすくお答えします。

相続や遺言について相談する日本人の人物と専門家のイラスト。相談者が質問し、スーツ姿の専門家が分かりやすく説明している。
疑問や不安は、一人で抱えず専門家に相談することで解決の糸口が見えてきます。

Q. 遺言があれば相続税は必ず安くなりますか?

「遺言があれば相続税が安くなる」と思われがちですが、実はそうとは限りません。

遺言書はあくまで遺産の分け方を指定するものであり、
それ自体に直接的な節税効果はないためです。

ただし、分け方によっては、

  • 配偶者の税額軽減を活用できる
  • 小規模宅地等の特例を適用できる

など、結果的に相続税を抑えられるケースはあります。

遺言は「節税そのもの」ではなく、
節税につながる分割を実現するための手段と考えることが重要です。

Q. 遺言がないと相続税で損することはありますか?

結論からいうと、損をしてしまう可能性は十分にあります。

相続税は「誰が・どの財産を・どのように相続するか」によって変わるため、
遺産分割の内容が非常に重要になります。

しかし、遺言がない場合には話し合いで分け方を決めることになるため、
必ずしも税務面を考慮した分割になるとは限りません。

例えば、

  • 配偶者が十分に財産を取得できず、控除を活かしきれない
  • 小規模宅地等の特例が使えない分け方になる
  • 分割がまとまらず申告期限に間に合わない

といったケースでは、本来より多くの相続税を負担する可能性があります。

実際に、遺言がなかったことで税負担が増えてしまったケースも少なくありません。

遺言は「確実に節税できるもの」ではありませんが、
「損をしないための重要な手段」といえるでしょう。

Q. 自分で作った遺言でも有効ですか?

法律上の要件を満たしていれば、自分で作成した遺言書(自筆証書遺言)も有効です。

ただし、

  • 形式不備によって無効になる
  • 内容が不明確でトラブルになる
  • 実態に合わない分割になる

といったリスクもあります。

特に、相続税や不動産が関係する場合には、
専門的な知識が必要になるため注意が必要です。

確実性や安全性を重視する場合は、
専門家のサポートを受けることを検討するとよいでしょう。

Q. 遺言はいつ作るべきですか?

遺言は、できるだけ早い段階で作成することが望ましいとされています。

理由としては、

  • 判断能力があるうちに作成できる
  • 家族構成や財産状況の変化に応じて見直せる
  • 将来のトラブルを未然に防げる

といった点が挙げられます。

遺言は一度作成したら終わりではなく、
状況に応じて何度でも書き直すことが可能です。

「まだ早い」と考えるのではなく、
早めに準備しておくことが安心につながります。

遺言と代襲相続の関連に関して知りたい方はこちら

⑦:遺言を作成する際の注意点

遺言書は、正しく作成すれば相続を円滑に進める大きな助けになります。
しかし、内容や作り方を誤ると、かえってトラブルや不利益につながる可能性もあります。

ここでは、遺言を作成する際に押さえておきたいポイントを解説します。

税務を考慮しない遺言は逆効果になることもある

遺言では自由に財産の分け方を決めることができますが、
税務面を考慮していない場合、結果的に相続税の負担が増えてしまうことがあります。

例えば、

  • 配偶者の取得割合が少なくなり、控除を活かしきれない
  • 小規模宅地等の特例が使えない分け方になってしまう

といったケースでは、本来よりも不利な相続になる可能性があります。

遺言は「自由に書ける」からこそ、
税務面も踏まえて設計することが重要です。

家族構成や財産内容によって最適解は異なる

相続の形は、家庭ごとに大きく異なります。

  • 相続人の人数や関係性
  • 不動産の有無や割合
  • 事業承継の有無

などによって、最適な分け方は変わります。

そのため、一般的な情報やテンプレートをそのまま使うだけでは、
実情に合わない遺言になってしまうリスクがあります。

自分の状況に合わせた設計が不可欠です。

内容の不備によって無効になるリスクもある

遺言書は法律で定められた形式を満たしていない場合、無効になる可能性があります。

特に自筆証書遺言では、

  • 日付の記載漏れ
  • 署名・押印の不備
  • 内容の不明確さ

といった理由でトラブルになることもあります。

せっかく作成した遺言が無効になってしまっては意味がありません。
形式・内容の両面での正確さが重要です。

専門家の関与が重要になる理由

ここまで見てきたように、遺言は

  • 法律
  • 税務
  • 家族関係

といった複数の要素が絡み合う非常に複雑な分野です。

自己判断で作成すると、

  • 思わぬトラブルを招く
  • 税務上不利になる
  • 意図通りに実現されない

といったリスクがあります。

安心して相続を迎えるためには、
専門家のサポートを受けながら作成することが重要です。

⑧:相続は誰に相談すべき?行政書士と税理士の役割の違い

相続や遺言について考える際、「誰に相談すればよいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

相続にはさまざまな専門分野が関わるため、それぞれの役割を正しく理解することが大切です。

行政書士と税理士の役割の違いを説明する図解。行政書士は遺言や相続手続き、税理士は相続税の計算や申告を担当することを示している。
相続では、専門家ごとに役割が異なります。目的に応じて適切に依頼することが重要です。

行政書士が対応できること(遺言・相続手続きのサポート)

行政書士は、遺言書の作成や相続手続きに関するサポートを行う専門家です。

具体的には、

  • 遺言書の文案作成サポート
  • 公正証書遺言の作成支援
  • 相続人調査(戸籍収集)
  • 遺産分割協議書の作成
  • 各種相続手続きのサポート

などを行います。

書類作成や手続き全体の整理・サポートに強みがあります。

税理士に依頼すべきこと(相続税の計算・申告)

一方で、相続税に関する業務は税理士の専門分野です。

具体的には、

  • 相続税の計算
  • 相続税申告書の作成・提出
  • 節税のシミュレーション
  • 各種特例の適用判断

などが該当します。

相続税の申告や税額計算は、税理士のみが行える独占業務です。

遺言と相続税は連携して考えることが重要

遺言と相続税は密接に関係していますが、
それぞれ専門分野が異なるため、どちらか一方だけでは十分とはいえません。

  • 遺言だけでは税務面が不十分になる可能性がある
  • 税務だけでは分割トラブルを防げない

そのため、両方を踏まえた設計が重要です。

お気軽にご相談ください

相続に関する手続きや遺言書の作成は行政書士がサポートできますが、
相続税の計算や申告は税理士の専門分野です。

そのため、遺言と相続税を適切に考えるためには、それぞれの専門家の役割を理解し、必要に応じて連携することが重要です。

当事務所では、遺言書の作成や相続手続きを丁寧にサポートするとともに、
必要に応じて税理士と連携しながら、相続税も含めた総合的なご相談に対応しております。

遺言や相続について不安がある方は、お気軽にご相談ください。

⑨:まとめ|遺言は相続税対策の“土台”になる

ここまで、遺言と相続税の関係について解説してきました。

「遺言があれば相続税が安くなるのか」と疑問に感じていた方も、
その役割についてイメージできたのではないでしょうか。

遺言は節税そのものではない

遺言書は、相続税を直接的に減らすものではありません。
しかし、遺産の分け方を指定することで、結果的に税額に影響を与える重要な役割を持っています。

分け方次第で相続税は大きく変わる

相続税は「財産の総額」だけでなく、
誰が・どの財産を取得するかによって大きく変わります。

  • 配偶者の税額軽減
  • 小規模宅地等の特例

といった制度も、分割内容によって適用の可否が左右されます。

だからこそ、遺言によって分け方をあらかじめ設計しておくことが重要です。

早めの準備が将来の安心につながる

「まだ元気だから大丈夫」
「うちは揉めないはず」

そう思っていても、相続が発生したときに状況が変わることは珍しくありません。

実際に、遺言がなかったことで

  • 家族間のトラブルが生じる
  • 手続きが長期化する
  • 相続税の負担が増えてしまう

といったケースもあります。

「もっと早く準備しておけばよかった」と後悔する前に、
早めに対策を検討することが大切です。

相続は専門家と連携して考えることが重要

遺言の作成や相続手続きは行政書士がサポートできますが、
相続税の計算や申告は税理士の専門分野です。

そのため、相続を適切に進めるためには、
それぞれの専門家の役割を理解し、連携して進めることが重要です。

お気軽にご相談ください

当事務所では、遺言書の作成や相続手続きを丁寧にサポートするとともに、
必要に応じて税理士と連携しながら、相続税も含めた総合的なご相談に対応しております。

遺言や相続について不安がある方は、お気軽にご相談ください。