野村證券の相続手続き完全ガイド|名義変更・必要書類・口座凍結・手数料まで解説

ご家族が亡くなり、野村證券の口座や株式を相続することになったものの、

「まず何をすればいい?」
「野村證券にはいつ連絡する?」
「口座は凍結される?」
「名義変更しないとどうなる?」

と、不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

野村證券では、取引額が大きい場合には担当営業がついているケースもあり、相続発生後の流れについて案内を受けられることがあります。

一方で、取引額がそれほど大きくない場合や、担当者との接点が少ない場合は、相続人自身で必要書類や手続きを調べながら進めなければならないケースも少なくありません。

証券会社の相続は、銀行預金の相続とは違い、株式や投資信託の名義変更、相続人側の口座開設、相続税への対応など、確認すべきことが多いのが特徴です。

特に野村證券では、死亡連絡を行うと原則として口座が凍結されるため、「何を準備してから連絡するべきか」を理解しておかないと、相続手続きが長引いたり、株式を売却できず困ってしまうケースもあります。

この記事では、野村證券の相続手続きについて、死亡届から名義変更、必要書類、口座凍結後の注意点まで、実務目線で分かりやすく解説します。

目次

⓵野村證券の相続手続きは何から始める?

野村證券で相続が発生した場合、まず行うのは「被相続人が亡くなったことを野村證券へ連絡すること」です。

ただし、証券会社の相続は銀行預金とは違い、連絡後すぐに口座が凍結されるのが一般的です。

そのため、被相続人がどこの支店で取引していたのか、どのような商品を保有していたのかを確認しながら、誰が相続人になるのかも整理したうえで進めることが重要になります。

特に株式や投資信託は価格が日々変動するため、相続手続き中に株価が下落してしまうケースもあります。

まずは、野村證券の相続手続きで最初に知っておきたいポイントを確認していきましょう。

まず野村證券へ死亡連絡をする

被相続人が亡くなった場合は、まず野村證券へ相続が発生したことを連絡します。

通常は、被相続人が取引していた支店へ連絡し、相続手続きに必要な資料を取り寄せる流れになります。
野村證券の公式サイトでも、最初に取引店へ連絡するよう案内されています。

連絡時には、被相続人の氏名や生年月日、住所、口座番号などを確認されることがあります。
また、相続税申告などで必要になる残高証明書も、このタイミングで依頼可能です。

なお、野村證券では取引額が大きい場合、担当営業から相続手続きについて案内を受けられるケースもあります。
一方で、一般口座や取引額がそれほど大きくない場合は、
相続人自身で必要書類や手続きの流れを確認しながら進めるケースも少なくありません。

もし「どこの支店で取引していたかわからない」という場合は、野村證券から届いていた郵送物や、
現金の入出金で利用していた野村カードを手元に用意したうえで、
野村ネット&コール カスタマーサポートへ相談してみましょう。

なお、野村證券へ死亡連絡を行うと、原則として口座は凍結され、株式の売買や出金などができなくなります。そのため、慌てて連絡するのではなく、まずは保有資産や必要書類を整理しながら進めることも重要です。

役所への死亡届とは別に、野村證券側でも相続発生の連絡や、死亡確認書類の提出が必要になります。

口座凍結されるタイミング

相続発生後に証券口座が凍結される影響を説明したインフォグラフィック。中央にロックされた証券口座が配置され、周囲に「株式売却不可」「出金不可」「投資信託解約不可」「TOB対応困難」がアイコン付きで示されている。ネイビーとグレーを基調にした落ち着いた説明図デザイン。
相続発生後に証券口座が凍結されることで生じる主な制限を、シンプルに整理した図解です。

野村證券へ相続発生を連絡すると、原則として被相続人名義の口座は凍結されます。

これは、相続人間のトラブルや、不正な売却・出金を防ぐためです。

口座が凍結されると、株式や投資信託の売却、出金、投資信託の解約、新たな取引などができなくなります。

相続発生後の証券口座凍結については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
株式相続で注意したい「すぐ売れない」問題

また、株式や投資信託は価格が日々変動するため、相続手続きが長引くと、資産評価額が変わる可能性があります。

保有株式がTOB(株式公開買付け)の対象になった場合でも、手続き状況によってはすぐに対応できないケースがあるため注意が必要です。

そのため、相続発生後は必要書類や相続人を整理しながら、できるだけ早めに手続きを進めることが重要です。

②野村證券の相続手続き・名義変更の流れ

野村證券の相続手続きの流れを6ステップで示したインフォグラフィック。①野村證券へ連絡 ②必要書類を取り寄せる ③戸籍など必要書類を準備 ④遺産分割内容を確認 ⑤書類提出 ⑥相続人名義へ資産移管、の順に矢印でつながっている。ネイビーとブルーを基調にしたシンプルな士業サイト風デザイン。
野村證券の相続手続きの一般的な流れを、必要書類の準備から資産移管まで6ステップで整理した図解です。

野村證券の相続手続きでは、被相続人の口座にある株式や投資信託などを、
相続人名義へ引き継ぐための手続きが必要になります。

銀行預金の相続と違い、証券口座では「誰がどの資産を引き継ぐか」を整理したうえで、
名義変更や口座振替を進める流れになるのが特徴です。

また、相続人側にも野村證券の口座が必要になるケースがあるため、事前に全体の流れを把握しておくとスムーズです。

相続手続きの全体の流れ

野村證券の相続手続きは、一般的に次のような流れで進みます。¥

野村證券へ相続発生を連絡する

まずは被相続人が取引していた野村證券の支店へ連絡します。
相続発生を伝えると、必要書類や今後の手続きについて案内を受けられます。

相続手続きに必要な資料を取り寄せる

相続手続きの案内書類や、野村證券所定の依頼書を取り寄せます。
相続税申告が必要な場合は、残高証明書もあわせて依頼しておくとスムーズです。

戸籍謄本など必要書類を準備する

戸籍謄本や印鑑証明書、遺産分割協議書などを準備します。
相続人の人数や遺言書の有無によって、必要書類が変わる場合があります。

遺言書や遺産分割協議の内容を確認する

誰がどの資産を相続するのかを整理し、相続内容を確定します。
遺言書がある場合は、その内容に沿って手続きを進めることになります。

必要書類を野村證券へ提出する

必要書類が揃ったら、野村證券へ提出します。
書類に不備があると手続きが長引くこともあるため、事前確認が重要です。

相続人名義の口座へ資産が振り替えられる

手続き完了後、株式や投資信託などが相続人名義の口座へ振り替えられます。
その後は、保有継続や売却などを相続人自身で判断できるようになります。

野村證券の公式サイトでも、取引店へ連絡した後、必要書類を準備して提出し、相続人の口座へ振替を行う流れが案内されています。

必要書類一覧

相続手続きでは、主に以下のような書類が必要になります。

書類主な内容
戸籍謄本・除籍謄本被相続人の死亡確認、相続関係確認
法定相続情報一覧図戸籍の代替資料として利用可能
印鑑証明書相続人本人の確認
遺産分割協議書誰が資産を相続するか確認
遺言書遺言がある場合
本人確認書類相続人の本人確認
野村證券所定書類相続手続依頼書など

必要書類は、遺言書の有無や相続人の人数によって変わることがあります。

また、書類に不備があると手続きが長引くこともあるため、事前に確認しながら準備を進めることが重要です。

戸籍収集や遺産分割協議書については、相続手続き全体の流れとあわせて確認しておくとスムーズです。
相続手続きで必要な書類

相続人の口座開設が必要なケース

野村證券では、相続した株式や投資信託を引き継ぐ際、相続人名義の口座への振替が必要になります。

そのため、相続人が野村證券の口座を持っていない場合は、新たに口座開設を求められるケースがあります。

特に、株式や投資信託をそのまま引き継ぎたい場合や、野村證券内で資産を移管したい場合は、相続人名義の口座開設が必要になることが一般的です。

一方で、相続後すぐに売却するケースや、他証券会社へ移管するケースでは、対応方法が異なる場合もあります。

株式・投資信託・NISAはどう扱われる?

相続対象となる資産によって、手続きや扱いが異なる点にも注意が必要です。

株式や投資信託は、相続手続きが完了すると、相続人名義の証券口座へ振り替えられます。相続人がそのまま保有を続けることもできますし、手続き完了後に売却することも可能です。

特定口座で保有していた株式や投資信託については、相続人の特定口座へ引き継げる場合があります。取得日や取得費も引き継がれるため、相続後に売却した場合は、被相続人が取得した時点からの損益をもとに譲渡所得税を計算することになります。

一方で、NISA口座は相続人がそのまま引き継ぐことはできません。

NISA口座の相続時の扱いについては、通常の証券口座とは異なる点が多いため注意が必要です。
新NISAと相続の注意点

被相続人のNISA口座で保有していた株式や投資信託は、相続発生後、相続人の課税口座へ移管される扱いになります。そのため、相続後に発生した値上がり益や配当・分配金については、通常どおり課税対象になります。

つまり、特定口座は「取得費などを引き継いで課税口座で管理する」のに対し、NISA口座は「非課税のまま引き継ぐことはできず、相続後は課税口座で管理する」と考えると分かりやすいです。

また、保有している商品によっては、売却できるタイミングや税金の扱い、他社への移管可否などが異なる場合もあるため、不明点がある場合は事前に確認しておくと安心です。

相続手続きはどれくらい期間がかかる?

野村證券の相続手続きにかかる期間は、相続内容によって異なります。

比較的スムーズなケースでも、書類準備から振替完了まで数週間〜1か月程度かかることがあります。

また、相続人が多いケースや、遺産分割協議がまとまっていないケース、必要書類に不足や不備があるケースでは、手続きが長期化することがあります。

特に、相続財産が複数の証券会社に分かれている場合は、それぞれで個別に手続きを進める必要があるため、想定以上に時間がかかることも少なくありません。

いずれも、相続人側での確認不足や書類準備の遅れによって進行が止まるケースが多いため、事前に必要書類や相続内容を整理しておくことが重要です。早めに準備を進めることが重要です。

③野村證券の相続手数料はいくら?

野村證券の相続手続きでは、「手数料はかかるのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、相続そのものに関する基本的な手続きでは、必ずしも高額な費用が発生するわけではありません。

ただし、相続した株式を売却する場合や、他の証券会社へ移管する場合、行政書士などの専門家へ依頼する場合には、別途費用が発生することがあります。

また、相続税申告に必要な戸籍収集や証明書取得にも実費が発生するため、事前に全体像を把握しておくことが重要です。

相続後にかかる主な費用

野村證券での相続手続き自体で、高額な手数料が発生するケースは多くありません。

ただし、相続した株式を売却する場合は通常の売買手数料が発生し、他証券会社へ移管する場合は移管手数料がかかるケースがあります。

野村證券の公式サイトでも、株式等を他社へ移管する場合、銘柄ごとに移管手数料が発生する場合があると案内されています。

例えば、株式移管では1銘柄あたり数千円〜1万円前後の費用がかかるケースもあり、保有銘柄数が多い場合は想定以上の負担になることがあります。

また、相続後にネット証券へ移したい場合や、複数の証券口座を一本化したい場合は、事前に移管費用を確認しておくと安心です。

なお、移管手続き中は売却できない期間が発生することもあるため、株価変動が大きい局面では注意が必要です。

戸籍取得・専門家へ依頼する場合の費用

相続手続きでは、戸籍謄本や印鑑証明書などの取得費用も発生します。

戸籍謄本は1通450円前後、除籍謄本や改製原戸籍は750円前後かかることが多く、出生から死亡までの戸籍を集める場合は、数千円〜1万円程度になるケースもあります。

また、戸籍収集や相続人調査、遺産分割協議書の作成などを行政書士へ依頼する場合は、一般的に数万円〜10万円前後の費用がかかることがあります。

相続財産が多いケースや、相続人が複数いるケースでは、専門家へ依頼することで手続き負担を軽減できる場合もあります。

株式の名義変更手続きや、行政書士へ依頼できる内容については、以下の記事でも詳しく解説しています。
株の名義変更の手続きガイド|株式の名義変更費用はいくら?

④野村證券の相続で相続人が困りやすいポイント

証券相続で相続人が困りやすいポイントを整理したインフォグラフィック。中央に悩んでいる相続人が描かれ、周囲に「証券口座が見つからない」「取得費が不明」「遺産分割協議がまとまらない」「相続税申告期限」がアイコン付きで配置されている。ネイビー・グレー・淡いブルーを基調にした士業サイト風デザイン。
証券相続で実際によく起こる「困りやすいポイント」を、相続人目線で整理した図解です。

野村證券の相続では、単純に書類を提出すれば終わるわけではなく、途中で手続きが止まってしまうケースも少なくありません。

証券相続は、株価が日々変動することに加え、証券会社ごとに必要書類や手続き方法が異なるケースもあるため、預貯金の相続より複雑になりやすい傾向があります。

また、相続人名義の証券口座開設が必要になる場合もあり、想定以上に時間がかかることも少なくありません。

ここでは、野村證券の相続で実際によくあるトラブルを整理します。

相続人の口座がなく手続きが進まない

野村證券では、相続した株式や投資信託をそのまま引き継ぐ場合、相続人名義の証券口座が必要になるケースがあります。

そのため、相続発生後に初めて口座開設を行う方も少なくありません。

ただし、口座開設には本人確認書類の提出や審査が必要になるため、相続手続きと並行して進めると想定以上に時間がかかることがあります。

特に、相続人が高齢で本人確認に時間がかかったり、マイナンバー関連書類や住所変更手続きが未了だったりすると、追加書類を求められるケースもあります。

必要書類の不備で差し戻される

例えば、戸籍関係では「出生から死亡までつながっていない」「必要な除籍謄本が不足している」といった不備がよくあります。

遺産分割協議書では、「証券口座名義の表記が一致していない」「銘柄名の記載が漏れている」「相続人情報に誤記がある」といったケースで修正を求められることがあります。

印鑑証明書についても、「有効期限が切れている」「遺産分割協議書へ押印した実印と一致していない」といった理由で差し戻されるケースがあります。

また、本人確認書類では、「住所変更が反映されていない」「氏名変更後の書類が不足している」ことから、追加書類を求められるケースも少なくありません。

相続人が多く、話がまとまらない

株式や投資信託は価格が変動する資産のため、「売却して現金化したい」「そのまま保有したい」など、相続人間で意見が分かれるケースがあります。

また、株式だけでなく、預貯金や不動産なども含めて遺産分割協議を行う必要があるため、全体調整に時間がかかることも少なくありません。

特に相続人が多い場合や、遠方居住者がいる場合は、書類回収や意思確認だけでも長期化するケースがあります。いる場合や、連絡が取りづらい相続人がいる場合は、書類回収だけでも長期化するケースがあります。

複数の証券会社があり管理が煩雑になる

被相続人が野村證券以外にも口座を保有していた場合、それぞれの証券会社ごとに個別手続きを進める必要があります。

証券会社ごとに必要書類や提出方法、書類様式が異なることもあるため、「同じような書類を何度も提出する」というケースも少なくありません。

そのため、戸籍謄本や印鑑証明書などは必要部数をまとめて取得しておくと、複数の手続きを並行して進めやすくなります。

また、ネット証券と対面証券を併用していた場合は、家族が口座存在を把握していないこともあります。

株式相続全体の流れや、名義変更手続きについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
株の名義変更の手続きガイド|必要書類や注意点、手続きの流れを徹底解説

⑤野村證券の相続で行政書士に依頼できること

村證券の相続手続きでは、戸籍収集や遺産分割協議書の作成、必要書類の整理など、想像以上に時間と手間がかかることがあります。

特に、相続人が多い場合や、複数の証券会社を利用している場合、相続税申告期限が迫っている場合などは、書類整理や相続人間の調整に時間がかかりやすくなります。

また、「何から始めればいいのか分からない」という段階で、行政書士へ相談する方も少なくありません。

野村證券でも相続関連サービスは提供されていますが、対応範囲や費用感には違いがあります。

ここでは、行政書士へ依頼できる内容や、野村證券の遺産整理業務との違いについて整理します。

行政書士がサポートできる内容

行政書士へは、主に次のような相続実務を依頼できるケースがあります。

  • 戸籍収集
    被相続人の出生から死亡までの戸籍を収集し、法律上の相続人を確定します。
  • 相続関係説明図の作成
    相続人同士の関係を図式化し、金融機関や証券会社へ提出できる形に整理します。
  • 遺産分割協議書の作成
    「誰がどの財産を相続するか」を文書化し、相続手続きで使用できる形にまとめます。
  • 必要書類整理
    証券会社や金融機関ごとに必要な書類を整理し、不足や不備を確認します。
  • 金融機関提出書類の整理支援
    相続届や名義変更依頼書など、金融機関提出用書類の記載や準備をサポートします。
  • 相続人調査
    戸籍をもとに法定相続人を調査し、代襲相続や兄弟相続など複雑な相続関係も確認します。

特に株式相続では、戸籍収集や書類整理だけでも大きな負担になるケースがあります。

例えば、被相続人の本籍地移転が多い場合は、複数自治体から戸籍を取り寄せる必要があり、相続人が多い場合は印鑑証明書回収だけでも時間がかかることがあります。

また、証券会社ごとに提出書類や記載ルールが異なるケースもあるため、書類不備による差し戻しが発生しやすい点にも注意が必要です。

株式相続の名義変更手続きや必要書類については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
株の名義変更の手続きガイド|必要書類や注意点、手続きの流れを徹底解説

野村證券の遺産整理業務との違い

野村證券と行政書士の役割の違いを比較したインフォグラフィック。左に「野村證券」、右に「行政書士」を配置し、「証券口座手続き」「戸籍収集」「遺産分割協議書」「相続人調査」「費用感」を表形式で比較している。ネイビーとブルーを基調にした、相続・士業サイト向けの落ち着いたデザイン。
野村證券と行政書士の役割や対応範囲の違いを、相続手続きの観点から比較した図解です。

野村證券でも、相続関連サービスや遺産整理業務を提供しています。

一方で、行政書士は主に「戸籍収集や書類整理」など、相続実務サポートを中心に対応します。

それぞれ対応範囲が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。

項目野村證券行政書士
証券口座手続き
戸籍収集
遺産分割協議書
相続人調査
相続税申告×(税理士紹介)×
不動産登記×(司法書士紹介)×
費用感高め傾向比較的柔軟

野村證券では、証券口座中心のサポートに強みがある一方、行政書士は戸籍収集や書類作成など、相続実務全体をサポートできる点が特徴です。

どちらを利用するべき?

どちらを利用するべきかは、相続財産の内容や、どこまでサポートを求めるかによって変わります。

例えば、相続財産が多い場合や、複数の金融機関・証券会社を利用している場合、相続全体をまとめて進めたい場合などは、野村證券の遺産整理業務を含めた総合的なサービスが向いていることがあります。

一方で、戸籍収集や必要書類整理だけを依頼したい場合や、できるだけ費用を抑えながら進めたい場合は、行政書士へ部分的に依頼する方法もあります。

特に株式相続では、「どこまで自分で行い、どこから専門家へ依頼するか」を整理するだけでも、手続き負担を大きく減らせるケースがあります。

⑥野村證券でできる生前の相続対策

生前にできる相続対策を整理したインフォグラフィック。中央に「相続対策」を配置し、その周囲に「遺言信託」「生前贈与」「生命保険」「家族信託」「ラップ信託」が円形に並んでいる。各項目にはシンプルなアイコンが付いており、ネイビー・ブルー・グレーを基調にした士業サイト風デザイン。
相続発生前に検討される代表的な相続対策を、わかりやすく整理した図解です。

野村證券では、相続発生後の手続きだけでなく、生前から相続対策を行えるサービスも提供されています。

実際、相続では「亡くなってから」よりも、「亡くなる前に準備できていたか」で手続き負担が大きく変わるケースも少なくありません。

特に、相続人同士のトラブルを避けたい場合や、資産内容を事前に整理しておきたい場合、家族が相続手続きで困らないよう準備しておきたい場合などは、生前対策を検討することがあります。

ここでは、野村證券で利用できる代表的な相続対策を紹介します。

遺言信託・遺産整理業務

野村證券では、遺言書作成支援や、相続発生後の遺産整理業務に関するサービスを提供しています。

例えば、遺言信託では、遺言内容の整理や遺言書作成のサポート、相続発生後の遺言執行などを支援する仕組みがあります。

また、遺産整理業務では、相続発生後の金融機関手続きや財産整理をまとめて進められるケースもあります。

特に、相続財産が多い場合や、複数の金融機関を利用している場合、相続人同士の手続き負担を減らしたい場合などは、生前から準備を進める選択肢として検討されることがあります。

生前贈与・生命保険活用

相続対策では、生前贈与や生命保険を活用するケースもあります。

例えば、生前贈与によって相続財産を事前に移転しておくことで、相続時の財産整理を進めやすくなる場合があります。

また、生命保険は受取人を指定できるため、預貯金や株式とは別に、比較的スムーズに資金を受け取れるケースがあります。

ただし、生前贈与や生命保険を活用した相続対策では、贈与税や相続税、生命保険の非課税枠など、税務上の注意点もあります。

また、個別具体的な税務相談や税額計算、申告代理などを行えるのは税理士のみであるため、実際に対策を進める際は、税理士などの専門家と連携しながら検討することが重要です。と連携しながら進めることが重要です。

家族信託・ラップ信託

近年は、認知症による資産凍結リスクに備えて、家族信託を検討する方も増えています。

家族信託は、あらかじめ家族へ財産管理を託す仕組みで、本人の判断能力低下に備えられる点が特徴です。

また、野村證券では、信託機能を活用したラップ信託などを案内しているケースもあります。

特に、高齢になって資産管理に不安が出てきた場合や、家族へ財産管理を引き継ぎたい場合、将来の相続手続きを整理しておきたい場合などは、家族信託を検討するケースがあります。

もっとも、家族信託(民事信託)は比較的新しい分野でもあり、実務上の運用ルールや金融機関対応にばらつきがある点には注意が必要です。

実際、信託専用口座(信託口口座)の開設が金融機関ごとに異なっていたり、実務上のガイドライン整備が十分とはいえない部分も指摘されています。

そのため、家族信託は制度上利用できても、実際の運用面では慎重な設計や金融機関との事前確認が必要になるケースも少なくありません。

「法律上可能か」だけでなく、「実務上安全に運用できるか」まで踏まえて対応する必要があるため、現時点では取り扱いに慎重な行政書士もいます。

⑦野村證券の相続でよくある質問(FAQ)

Q. 野村證券の相続手続きはどれくらい時間がかかりますか?

比較的スムーズなケースでも、必要書類の収集から名義変更完了まで1か月前後かかることがあります。

ただし、相続人が多い場合や、遺産分割協議がまとまっていない場合、書類不備がある場合などは、さらに時間がかかるケースもあります。

特に株式や投資信託は価格変動があるため、できるだけ早めに手続きを進めることが重要です。

Q. 野村證券の相続では相続人の口座開設が必要ですか?

相続した株式や投資信託をそのまま引き継ぐ場合は、相続人名義の野村證券口座が必要になるケースが一般的です。

一方で、売却や他社移管を前提とする場合は、対応方法が異なるケースもあるため、事前に確認しておくと安心です。

Q. 野村證券の支店や口座番号が分からない場合はどうすればよいですか?

まずは、野村證券から届いていた郵送物や、配当金関連書類、野村カードなどを確認します。

また、被相続人のスマートフォンやメール履歴から、取引情報が見つかるケースもあります。

どうしても分からない場合は、野村ネット&コール カスタマーサポートへ相談する方法もあります。

Q. 相続した株式はすぐに売却できますか?

一般的には、野村證券へ相続発生を連絡した時点で口座が凍結されるため、すぐに自由に売却できるわけではありません。

通常は、相続手続きと名義変更を完了し、相続人名義の口座へ資産が振り替えられた後に売却を行います。

Q. 野村證券の相続手続きを行政書士へ依頼できますか?

行政書士へは、戸籍収集や相続人調査、遺産分割協議書の作成、必要書類整理など、相続手続き全体の書類サポートを依頼できます。

特に、相続人が多い場合や、証券会社が複数ある場合は、書類整理だけでも大きな負担になることがあります。

Q. 親が認知症になった場合、野村證券の口座は家族が自由に動かせますか?

本人の判断能力が低下している場合、家族であっても自由に売却や解約を行えるとは限りません。

特に証券口座では本人確認や意思確認が重視されるため、相続開始前の段階でも資産整理が進められなくなるケースがあります。

そのため、将来の相続を見据えて、家族信託や遺言書作成などの生前対策を検討するケースも増えています。

まとめ|野村證券の相続は早めの整理が重要

野村證券の相続では、まず取引店へ連絡し、必要書類を揃えながら名義変更手続きを進めていく流れになります。

ただし、証券相続は預貯金相続と異なり、

  • 株価変動がある
  • 相続人名義の証券口座が必要になる
  • NISAや特定口座で扱いが異なる
  • 書類不備で手続きが止まりやすい

といった特徴があり、想像以上に時間と手間がかかるケースも少なくありません。

特に、相続人が多い場合や、複数の証券会社を利用している場合、相続税申告期限が迫っている場合などは、早めに全体像を整理しておくことが重要です。

また、野村證券では遺言信託や遺産整理業務など、生前から利用できる相続対策サービスも提供されています。

一方で、戸籍収集や遺産分割協議書作成、必要書類整理などについては、行政書士へ部分的に依頼する方法もあります。

株式相続では、法律・税務・証券実務がそれぞれ関係するため、内容に応じて「誰に何を相談するべきか」を整理しておくことも重要です。

相続発生後に慌てないためにも、必要に応じて専門家へ相談しながら、早めに準備を進めていきましょう。

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特定行政書士 野中雅敏(IT行政書士事務所)

  • 国家資格:行政書士(登録番号:25080391)
  • 経歴:IT業界出身/相続・遺言分野を専門取り組み中
  • 趣味:競泳
  • メッセージ:
     「遺言は“難しいこと”ではなく、“優しさのカタチ”です。
    家族を守るために、ぜひ一緒に考えていきましょう。」

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